花は折たし、梢は高し
卒業制作展も終わり、残すは偉い人から紙を受け取る儀式のみになった学生生活。
自分自身が大きく変わったこの2年間を、振り返ることが多くなった最近。
季節の変わり目は好きだが、冬から春になる瞬間を感じると、どっと不安が押し寄せる。
歩みにあわせて残された日々を数えながら、やり残したことへの後悔と、社会という新しい地へ踏み入れる恐怖でついつい足早になってしまう。
いくら歩みを早めようとなすすべがなく、ただただ息が切れるのみである。
四月で21になる。
1年間という膨大な時間を、上手く扱えず処置に悩んで21周目になってしまう。
毎年のように考えるうちに、桜と一緒に散ってしまいたいとも思うが、眺めていると、散っていても美しい花なんだなぁと気付いて勝手に置き去りになる。
一刻も早く夏になって、花火でも眺めながら、慣れ始めた仕事のことや、悩みを語り合いたい。
そんな余裕さえもないのだろうか。
何処へも行けない僕なりに、しっかり歩んで行こうと思う。
そこに携わってくれた人たちへの感謝を忘れない社会人1年度目にしたい。
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